京都鴨川のほとりを歩く

京都洛東を流れる鴨川の春夏秋冬

京都の街中を南北に貫いて流れる鴨川は、四季を通じての花や川床や紅葉と、散策をしてなかなかの趣である。さすがに冬季は川筋を吹く寒風が身を切る冷たさだから河岸に降りる元気はないが、それでも晴れた穏やかな日であれば東西の両岸をそぞろ歩くのも一興であろう。平安のいにしえにはこの鴨川の岸辺は病人の打ち捨て場だったそうだ。そんな悲惨な歴史も遥か彼方となって、川面は日差しに銀の照り映えが眩しい。

鴨長明の「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」の一節を思い浮かべながらの散策も味わい深い。

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