明神池

鯛が泳ぐ⁉火山の麓の不思議な池

鯛にヒラメにスズキまで!火山の麓には小さくて不思議な池がありました。

 

 日本海に突き出た活火山である笠山。約1万年前に生まれた噴火口や風穴が見られることから、近年ではハイキングコースとしてだけではなくパワースポットとしても注目を集めています。そしてその火山の麓にある小さな池が明神池です。

 一見すると何の変哲もない池なのですが、池畔にはフナムシにフジツボがびっしり。おやおや?と思いながら池をのぞき込んで見ると、泳いでいるのは錦鯉ではなくイシダイ!実は明神池、20種類以上の生き物が暮らす全国的にも珍しい天然の海水池なんです!

 しかし海につながっているのかというとそうでもなく、笠山の噴火時に累積された溶岩塊の隙間から海水が流れ込んでくるだけ。地元の漁師たちが漁の安全と豊漁を祈願して池に奉納した魚たちがどんどん繁殖し、現在のようになったとのこと。魚たちは人馴れしており、人影を見つけるとエサをもらおうとゆっくり近寄って来る姿がなんともかわいらしいです。池の奥に見える厳島神社は、萩藩2代藩主毛利綱広によって安芸の厳島明神を勧請して分祀されたもので、300年以上の歴史があります。「明神池」はこの厳島明神にちなんで名付けられたんですよ。

 池をのぞき込むだけでも十分面白い明神池ですが、池の隣のお店で魚のエサを購入するととってもスリリングに!無数のトンビがエサを狙って頭上を飛び交い迫力満点です!池に投げ込んでもよし、空に向かって投げてトンビに空中キャッチしてもらうのもよし。ただし襲われないようにだけご注意くださいね。

 更に厳島神社の裏手には、溶岩ブロックの隙間から涼しい風が吹き出す「風穴」がたくさんあります。夏でも12~13℃ととても涼しく、暑い日のリフレッシュにもぴったりです。

行き方

萩中心部より車で約15分

明神池前に有料駐車場あり。

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