思いがけない場所に、世界で最もユニークと言っても過言ではない美術館が建っている。徳島県鳴門市の大塚国際美術館だ。大塚製薬グループが建てたこの美術館、実は日本で2番目に大きい。しかし巨大さだけがその特徴ではない。この美術館最大の売りは、なんと展示品全てが複製品だということだ。大塚の持つ最先端テクノロジーを駆使し、陶板 (セラミックボード) 上に精巧に転写された1,000点もの実物大西洋名画が、ここには展示されているのだ。これら模倣品は、2,000 年以上色褪せず、退化せず保存できるというからすごい。美術館のコンセプトは、まず日本に住む人々に気軽に西洋の美術品を鑑賞してもらうこと、そしてオリジナルの作品が損傷、劣化した場合、その修復に役立ててもらうことだ (模倣品は本物そっくりなので参考にできる)。全てが複製品なので、触るのも自由、匂いをかぐのも自由だ。しかも写真は撮り放題! 詳細については別に書いた記事をご参照頂きたい。
大塚国際美術館のレプリカ
美しい大鳴門橋を眺めながら、西洋名画を堪能しよう!

Takako Sakamotoによって
コミュニティライター

ポール・ゴーギャンの「ヴァイルマティ」。オリジナルはパリのオルセー美術館にある

ヤン・フェルメールの「真珠の耳飾りの少女」。オリジナルはハーグのマウリッツハイス美術館蔵

フィンセント・ファン・ゴッホの「オーヴェールの教会」。オリジナルはパリのオルセー美術館蔵

ドミニック・アングルの「グランド・オダリスク」。オリジナルはパリのルーヴル美術館蔵

大塚国際美術館の庭に再現されたモネの「大睡蓮」

屋外の壁に再現されたモネの「大睡蓮」。これらセラミックボードは耐久性が高く、戸外の展示も可能だ

大塚国際美術館の庭園

サンドロ・ボッティチェリの「ヴィーナスの誕生」。オリジナルはフィレンツェのウフィツィ美術館蔵

レオナルド・ダ・ヴィンチの「最後の晩餐 (修復後)」。オリジナルはミラノのサンタ・マリーア・デッレ・グラーツィェ修道院の食堂に展示されている

フランシスコ・デ・ゴヤの「着衣のマハ」。オリジナルはマドリードのプラド美術館蔵

グスタフ・クリムトの「アデーレ・ブロッホ=バウアーの肖像 I」。オリジナルはニューヨークのノイエギャラリー蔵

エゴン・シーレの「家族」。オリジナルはウィーンのオーストリア美術館蔵

パブロ・ピカソの「ゲルニカ」。オリジナルはマドリードのレイナ・ソフィア国立美術館蔵
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