ワインは「レッドワイン?」それとも「ホワイトワイン?」。イタリアンやフレンチに行くと必ずといっていいほど、起こる会話ではないでしょうか。ワイン上級者になると「フランス派」それとも「イタリア派」といった産地で好みが別れるほど「ワイン」というものは奥が深いのです。
日本にワインが登場したのは明治時代。昭和の時代にも何度かブームが起こったものの、本格的に日本の食卓にワインが定着したのは平成になってからだそうです。定着するきっかけは1994年に登場したフランス産の「ボン・マルシェ」。このワインはフルボトルで500円という、いわゆる「ワンコインワイン」です。この「ボン・マルシェ」の登場、そして2007年に日本とチリ間で締結されたEPA(経済連携協定)によってチリワインの関税が段階的に低くなり、安価で購入できるようになったことが、日本の食卓にワインが定着する決め手となりました。ちなみに2019年4月からチリワインの関税はゼロになることが決まっています。
このように世界各国のワインが日本に入ってきているわけですが、そんな中でみなさんは「ジョージアワイン」という言葉を聞いたことがありますか?
言葉の通り「ジョージアで作られたワイン」です。ジョージアは黒海とカスピ海の中間に位置する国で、約8000年前からワインを醸造していたとされ、「ワイン発祥の地」として多くのワインファンから注目を集めているんだとか。そんな「ジョージアワイン」の歴史を学び試飲までできるイベントが天王洲アイルで開催されていると聞きつけて、さっそく行ってみました!
■天王洲アイル~寺田倉庫 B&C HALL
「ジョージアワイン展」は、天王洲アイル駅から徒歩5分ほどの場所にある寺田倉庫 B&C HALLでやっているらしく、天王洲アイル周辺を歩くのは初体験だったので、始まるまでの間少し周辺をブラブラしてみました。歩いているといきなりウォールアートが出現!しかもたくさんあります。なんでも私が歩いていた道は「Bond Street(ボンドストリート)(以下:ボンドストリート)」と呼ばれる道だったそうです。
ボンドストリートは、ふれあい橋と海岸通りをつなぐ200メートルほどの小径。名前の由来は保税地域(bonded area)で、その名の通り、昔は倉庫街だったのですが、今では倉庫をリノベーションした天井の高いショップやレストランがあるおしゃれなゾーンなのです。
(来る前にリサーチをしておくべきだった...(笑))
■ジョージアワイン展
ジョージアワイン展が行われているのは、ふれあい橋からボンドストリートに入ってすぐの「寺田倉庫 B&C HALL」。早速、イベント会場に潜入してみました。まず始めに出迎えてくれたのが天井に届かんばかりの大きなツリー。ツリーには煌びやかな装飾が施されており何とも豪華です。会場は、1階がワインを作り始めたころの道具などを展示する博物館のようになっており、2階には映像展示、ジョージアワインの試飲ができるスペースが設けられていました。この日は計5種類ほどのワインを試飲しました(赤2種類、白3種類)。 ワインの歴史を勉強するなんてハードルが高いな...と思いながら挑んだ私でも、知識、視覚、味覚と幅広く楽しみながらワインについて勉強できました。歴史を学んだうえで飲むワインはまた一味違うかもしれませんよ?
ジョージアワイン展は2019年5月7日(火)まで開催中です。