世界中にホテルは、ビジネスホテル、高級ホテル、伝統的ゲストハウス、高級な宿といろいろあるが、このカプセルホテルのようなのはどこにも無い。特に土地が高い東京にあって、人用のコインロッカー並みの広さだが、落ち着いていて快適だ。最終電車に乗り遅れたサラリーマンが利用するのだろうと思われがちだが、どっこい、けっこう観光客や出張旅行のビジネスマン、大学の面接を受ける人なども利用している。そしてこんな中心部の東京で安くて快適に過ごせる場所を探すのはまったく無理に等しい。
立地はあり得ないほど良い。新宿駅（世界で最も賑やかな駅）からほんの２、３分歩いた靖国通りにあって、必要な全ての物にとても近い。豊富な食事、飲食、ショッピングのオプション、それからコンビニも１分とかからないところにある。しかも観光がしたければ、新宿御苑とか街の全貌を眺められる東京都庁ビル展望台も近い。にもかかわらず、あなたの睡眠を邪魔する騒音から無縁だ。この地域で一番不快なことは、深夜にひっきりなしにあなたに近づいてきて話しかけるホステスやバーなどのダフ屋のみ。
男性用３フロアーと女性用１フロアーの合計４フロアーのカプセルがある。私の泊まったカプセルにはTVと目覚まし時計、それにTVとライトがコントロール出来るパネルが供えられていた。４階にはラウンジがあって、そこには軽い夕食を売っているカウンターもあり、テレビの前にゆったりと座れる大きな快適なソファもある。その近くには洗濯機、ラップトップがなくてフリーWi-Fiを利用出来ない客のためのコイン式PC、それに飲料水や軽食とかアルコールか買える自動販売機もある。
面白いローマ人の銅像があるシャワーと一緒に、男子洗面所はサウナもある。（スチームしている間に観るTVも！）熱い浴室、ジャグジー、そして本格的なフィンランド式サウナも体験出来る冷水浴も。自分自身の経験のためそこに浸かってみたが、それは正にその名の通りだと分かった。そしてそこの洗面所に居る何人かから英語を話しているのを聞いた。
施設内には役立つ英語の説明があちこちにあるし、何人かのスタッフはちょっとした英語を話せる；一番最初に困ったのはチェックインの時。靴用ロッカーの鍵と自分の主要な鍵を交換する時（入り口で靴を脱ぐ）これが明白でなかったのだ。ロッカーは標準的サイズなのでデイパックよりも大きい荷物は入り口近くの収納場所に預ける必要がある。
カプセルは一泊４２００円。これは東京中心部としては格安だ。２泊３泊以上はごめんだが、短期間なら安くて便利で、むしろ楽しくてとてもユニークな体験が出来る宿泊施設だ。
