東京は世界の大都市のひとつに数えられ、そしてもっとも刺激のある都市のひとつだ。東京全体を一望できるチャンスを与えられたら、誰もが見たいと思うのではないだろうか。素晴らしい東京の景観を、ほぼいつでも見たいときに、新宿の都庁(東京都庁舎)の展望室に立ち寄れば見ることが出来る。
床から天井まである大きな窓から眺めるその景色は、わずかその1 / 6が遠くにある山や建物や街で、あとの5 / 6を埋めるのは青い空か、またはオレンジ色をした夕焼けの空で覆われている。街全体とその周辺の地域すべてが真平らなことにすぐに気づく。これこそ、400年前には湾岸の小さな村に過ぎなかった江戸が、いともたやすく巨大なメトロポリスへと変革を遂げることが出来た要因だろう。この平らな地域は関東平野といい、群馬、栃木、茨城、千葉、そして神奈川まで広がっている。裾野へ行くに従い、北は上毛三山や日光連山、西は箱根山や富士山などの山々が連なっているのが見られる。
昼間の眺め
世界の他の大都市と同じく、昼間の東京はもやがかかっている。高さ202メートルの高さのある展望室(横浜ランドマークタワーは高さ296メートル)からはっきりした景色を眺めたければ、朝に行くこと。はっきりした景色だけではなく、空の青いグラデーションを楽しむことも出来る。
夕方の眺め-ダイヤモンド富士
もし夕暮れ時に訪れるなら、北展望台から見るアングルをお勧めする。西側の窓は、壮大な夕日と富士山のシルエットを見ようという人で混み合っているだろう。4月初旬と9月初旬は特別なシーズンで、この時期に夕日がはちょうど富士山の山頂に沈む。世界で有名なこの山が頂で光を放つダイヤモンドのように見える。これがダイヤモンド富士と言われている。この時期に日本を訪れる機会があるラッキーな人は見逃さないように。
セキュリティー・チェック
すべての来訪者は入り口で検査があり、警備員からバッグの中身を見せるよう言われる。危険物は持参しないように。
エレベーター
セキュリティー・チェックを過ぎて、それぞれの展望室へ行く専用エレベーターに乗る。45階まで55秒で昇る(240m /分)
展望室
北と南の展望室は(タワー同様)、基本的に同じ造りで同じ広さになっている。展望室はそれぞれ広さ1000㎡で天井は高さ18m。壁は大きな窓になっており、中ほどにベンチがいくつかある。土産店とカフェもある。