一面の芦原だった将軍家の鷹狩場の海浜を、甲府藩主、徳川綱重が埋め立てて別邸を建てたのが始まりである。甲府藩の浜屋敷は、後に将軍家の浜御殿となり、さらに明治以後は宮内省管理の浜離宮として江戸、そして東京のオアシスであり続けた。浜離宮には、東京湾から入り込む海水の満ち引きが、池の水位を変化させる趣向の回遊式庭園、潮入りの池がある。中島の御茶屋に寛いで、手入れの行き届いた庭を見る。春の桜に始まり、夏は蛍、秋は月、冬の清浄な空は、歴代の将軍たちを魅了したことだろう。
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