表参道 街歩き

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表参道は、明治神宮の参道として、1920(大正9)年に開かれたものです。当時、東京の街の中心は今よりも東に位置しており、この辺りは静かな郊外地でした。ところが1923(大正12)年の関東大震災で、東京の街は壊滅してしまいます。増大した住宅事情に呼応して、都内各所に集合住宅が建設されました。表参道の同潤会青山アパートはその中の一つでした。当時の最新式設備を整えた集合住宅には、高級官吏や大学教授などが入居したため、表参道は山手の閑静な住宅街というイメージを持つようになったのです。さらに、1964(昭和39)年のオリンピックをきっかけとして、代々木のメイン会場に隣接する原宿、青山、表参道などは、海外文化の流入地、最新ファッションの発信地として変貌を遂げていきました。

80年間、表参道のシンボルであり続けた同潤会青山アパートは、2006(平成18)年に取り壊され、建築家・安藤忠雄(1941-)の設計で、表参道ヒルズとして生まれ変わりました。

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