沖縄美ら海水族館

目にも眩い沖縄マリン・ライフの探検

沖縄で何かひとつアトラクションを期待するとしたら、それは水族館だ。水族館があるからというだけの理由ではない。ここは日本でも指折りの水族館なのだ。沖縄本島の中心、名護から少し車で走ったところにある美ら海(ちゅらうみ)水族館の自慢は、海の生き物たちを集めたその目が飛び出るほどのコレクションの数。知識を得るにも、楽しむにもよく出来ている。

ここにいる魚が多種多様なのは、群島に熱帯の暖流を運んでくる黒潮のおがげ。それを反映して、水族館に入った4階にある最初の水槽は「サンゴの海」と「熱帯魚の海」となっている。そこでは色とりどりの無数の魚たちがひらひら泳ぎまわっているのを見て楽しめる。ここにはタッチプールもあり、貝やヒトデを触ることも出来る。展示されている生き物を見るだけでも楽しめるが、そこにいる人たち、特に子供たちの反応を見るのも結構面白い。

趣向を凝らしたこの水族館は、階を下るごとにだんだんと深海へと行くようになっている。3階には水槽がふたつある。サンゴ礁に生息する生き物たちと、そして、美ら海水族館の目玉、黒潮大水槽だ。その巨大な水槽は、世界最大のジンベエザメが取り巻きを引き連れ気だるそうに遊泳するのに十分なスペースがある。そしてこちらも注目のひとつの大きな南洋マンタは悠々と泳ぎまわり、いわしの群れやその他島近海の魚の軍団がうねるように泳ぎ続けている。

サメといえば、2階にはサメの資料館があり、ちょっとした気分転換になる。骨の標本や歯が完全に残っている顎があったり、輪切りになったサメのモデルで解剖学的構造を観察したりすることが出来る。そこにはまた危険ザメの水槽もある。その名の通りなのだが、私が訪れたときには小さな魚たちがサメのあとについて仲良く泳いでいた。

1階へ下ったところは深海の水槽がある。海の底へ下りたのだ。ここではまるでSFに出てくる怪物のようなクモガ二からバクテリアを食べて生きる小さな生物体まで、選りすぐった見たことのない生き物が見られる。さらに海のプラネタリウムでは、暗くするためにカーテンで仕切られた中で、うっとりするような光を放つ生物発光性の魚やサンゴが展示されている。

見終わったあとには黒潮大水槽の隣にあるカフェ・オーシャンブルーでの軽食か、オーシャンビューのレストランで伊江島を眺めながら食事をし、ブルー・マンタでお土産を買う。小さな子供にとっても大きな子供にとっても、そして大人にとっても、美ら海水族館での海の探検は楽しさいっぱいである。

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