福井県丸岡の山間深くに「千古の家」という古民家がひっそりと佇んでいる。まだ溶けきらぬ雪が家の周囲に残っていて、叩き土間から囲炉裏端に上がっても、冷気が足の指先に食らいついて這い上がってくる。この「千古の家」の坪川家の先祖坪川但馬丞貞純は北面の武士で、源三位頼政の後裔といわれている。源氏の末裔ということになるのだろうか。およそ七百年前、都から遠く離れたこの谷あいの地に移り住んだのだが、いかなる訳があったのかは不明である。代々庄屋を務めてきた格式が高い家であるにも拘らず、書院造りの座敷を欠くことや、柱や梁の仕上げが丸刀の手斧を使ったままであること、そして股柱が三本も使われていることから、建てられたのは中世末期であると言われている。鎌倉、室町、安土桃山、そして江戸。長い年月にわたる農家の暮らしが此処にある。








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