上高地・明神池畔の嘉門次小屋は、旅人に温かい食事と一晩の宿を提供してくれる山小屋です。名物『岩魚の塩焼』は、普通の塩焼とは、ひと味もふた味も違います。口にした瞬間から、ふくよかな香りと優しい舌触り、そして、奥行きのある味わいに、心がときめきました。口の中に広がる、しなやかな噛み心地。本当においしかった。
さて、この山小屋の創設者は、上高地の名ガイドと讃えられた上條嘉門次(かみじょうかもんじ1847 -1917)です。嘉門次は、1880(明治13)年に明神池の畔に山小屋を建て、真冬のわずかな間に山を下りる他は、一年の大半をここで過ごしました。
嘉門次から数えて四代目、すなわち曾孫にあたる嘉門次小屋の現当主、上條輝夫さんに、嘉門次の山での生活についてうかがいました。
- 嘉門次小屋 -1:山岳ガイド・上條嘉門次の四代目子孫に訊く
- 嘉門次小屋 -2:岩魚の塩焼き・仕事人たちの技