旧軽井沢を巡る、お気楽極楽な旅
Miwa Kaneoya 執筆
秋の日のウェディング
旧軽井沢銀座メインストリートから、ショッピングアーケードのチャーチストリートを抜ければ、聖パウロカトリック教会です。穏やかな秋晴れの日、ここで結婚式を挙げるカップルがいました。ドレスの裾に舞い降りたひとひらの紅葉。赤や橙に染まる木々の中を、白いウェディングドレスがゆっくりと進んでいきました。
軽井沢の聖パウロカトリック教会は、軽井沢在住のフランス人を中心とするカトリック信者の努力で、1935(昭和10)年に設立された教会です。協力者の中には、チェコ系アメリカ人建築家のアントニン・レーモンドと、妻でフランス出身の工芸デザイナーのノエミがいました。レーモンド夫妻は敬虔なカトリック信者で、この教会の設計と内装のほとんどを手がけたほか、報酬を求めず、奉仕をもって尽くしたそうです。
Your feedback has been sent.