京都祗園町北側の巽橋からありすみ橋までの短い区間は白川南通である。別名、ありすみの径(みち)とも呼ばれている。四条通の喧騒とは打って変わって、静寂の中に川端桜の葉が風にこすれ合う音や、ちょろちょろと流れる水の音が微かに耳に届くくらいだ。長年白川の川底に埋まっていたというありすみ地蔵菩薩に手を合わせてから辰巳大明神まで歩く。川沿いの家々がプライベートブリッジを持っているというのが面白い。巽橋界隈は京都市中でも、重要建造物保存群地区として指定された4箇所の一つだ。ベンガラ格子の町屋が連なる通りは風情があって実に良い。
京都祇園「なすありの径(みち)」を歩く
琵琶湖疏水の清らかな掘割沿いの散歩道

Shozo Fujiiによって
コミュニティライター
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なすあり地蔵菩薩。昭和29年に白川の川底から掘り出された。「なすあり」の由来は、この道がそう名付けられたことによる
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なすありの径(みち)の石碑。なすあり、とは中国の書経が由来で、有済(ありなす)を逆さ読みしたもの。その意味は「どんな苦しいことにも耐え忍んで努力すれば必ず報われるということだ
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ありなすの本来の語、「有済」の名がついた橋
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私邸に入るために白川に架かる橋を渡らなければならない。だから、このような小橋がいくつも白川には架かっている
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白川の水はとても清い
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現在の時季は秋だが、この水面に垂れる枝に桜の花が咲く頃の景色は壮観だろう
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この銘板には川の名が、反対側の銘板には橋の名が刻まれている
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たぬき橋。由来に興味がわいた
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たぬき橋。この上流方向に少し歩くと巽橋だ
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巽橋の橋上から今来た道を振り返る。陽は西に傾いている
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この橋は新橋。巽橋周辺は、伝統的建造物保存地区に指定されている。散策を十分に楽しませてくれる
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全国で重要伝統的建造物群保存地区(重伝建地区)」に選定されているのは93地区あるのだが、その重伝建地区を市町村単位でもっとも多く擁している都市の一つが京都市で、上賀茂(かみがも)、産寧坂(さんねいざか)、嵯峨鳥居本(さがとりいもと)、そして祇園新橋の4地区である
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白川南通散策も、この辰巳大明神で終点である
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Taki Takiyamaさん、私も、こんな路傍の小さな石仏にふと立ち止まって手を合わせてしまいます。大伽藍の本堂での参拝ももちろんするのですが、裏の無縁墓に冥福祈念の合掌をするのが気持ちいいです。
Taki Takiyama
10年前
小さな地元の神社の写真が、なんとなく、大好き^^
2さんは全体にコメントしています
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