京都祗園、南座の裏手にある小さなフランス料理店「グレロ」は、知る人ぞ知る名店である。なぜなら、客の多くはリピーターであり次の予約を入れて帰るために予約が取りにくいのである。それはすなわち、料理が美味しいからに尽きる。広さ6畳ほどの小さな店内は花崗岩模様のカウンターテーブルで2つに区切られている。客のハイチェアーが6つ。カウンターテーブルの向こうにオーナーシェフ前田氏が立つ。注文の品を料理し供する様を眺めていると、さながらドラムのフルセットを叩いているミュージシャンのようだ。確かな調理技術とセンスで出されてくるディッシュはどれも素晴らしい。
京都祗園「グレロ」を堪能する
カジュアルな楽しいフレンチレストラン

Shozo Fujiiによって
コミュニティライター

「グレロ」のオーナーシェフ、前田氏。気さくで明るい人だ

小さな店内で、厨房も当然狭いのだが、調理道具はとても合理的に配置されている

この小さなオープンキッチンから前田氏は次々と見事なディッシュを紡ぎだす

一人で全てをこなすために、無駄な静止時間というものがシェフには無い

サラダには意外な素材がさり気なく入れられている。この干しいちじくの凝縮された濃厚な味わいもその一つだ

ポアレを彩る温野菜の調和が素晴らしい

若鶏のローストにも絶妙のハーモニーを生み出すアソートが飾られる

カスタードプディング。ワインと一緒に食べられるほどに、ガトーを感じさせない

生ハムと富有柿、そして散らされたブルーチーズ。これには唸った

温野菜のサラダに仄かな味わいが残されたアメリカンソース

三重・的矢の生牡蠣

フレッシュフォアグラのポアレ

グラスワインも赤白ともによく吟味されている

特に赤のグラスワインは料理に対して決して出すぎない

シャンパンもグラスで出す

ビールもお洒落なグラスが良い
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