京都「イル・ギョットーネ・バール」

黄昏時のイタリアンバー

Shozo Fujii   2013/10/24によって

カフェで雨宿りをしている間に、西の空が明るくなっていた。

京都四条通を東に向かって歩く。

夕焼け空を背負いながら。

自分の影を踏みながら。

通り過ぎる左右の路地を覘きながら。

そんなぶらぶらが大好きだ。

どこかに寄ってビールを飲みたくなった。

京都を去る前にふらりとレストランやバーに立ち寄るのが、このところ儀式になってきた。

四条烏丸近くに「イル・ギオットーネ バール」というレストランバーがある。

予約は入れてない。

いちかばちかで訊いてみる。

「ご予約されてないんでしたら、こちらのカウンター席でよかったら空いてますが~」。

入り口すぐのカウンターに4席。

テーブルにはデコレーションボトルが置かれている。

No problemだ。

見れば、中で男の人2人が忙しそうにビールを注いだりハムを切ったり、カクテルを作ったりしている。

オープンキッチンが大好きな私はこの場所が気に入った。

福井の「バードランド」のオーナー・小田原さんからこの「イル・ギオットーネ・バール」で働いているMさんを訪ねてみたら?と、紹介を受けてたので、

「すみませ~ん、Mさんて方いらっしゃいますか~?」と聞いて見ると、

「私ですけど~」と、目の前のめがねの人。

「いやあ、うれしいなあ、わざわざ故郷の人が尋ねてきてくれるなんて~」と、満面の笑顔。

彼は3年前、単身イタリアに渡り、サルデイニヤ島のホテル、レストランで修業をしてきた。

友人からは、すぐに開店したら?と勧められたんだそうだが、資金のこともあり、もっと国内のレストラン事情も見たかったから、ここでさらに修業をすることにした。そうだ。

近い将来の彼の夢。

その夢の中にふんだんなイメージが構築されているのだろう。

彼の作ったご馳走サラダ。

いろいろサービスで乗っけてくれて私はごきげんだ。

この日はおいしいビールを2杯いただいただけだったのであれやこれやとはオーダーをしなかったけれど、晩御飯の前にちょっと喉を湿らすために寄るバーなら、ここは最高だ。

Shozo Fujiiさんによって書かれました。
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