この日、下鴨神社では一年の厄を祓い、無病息災を祈る神事「夏越神事:なごししんじ」が行われることになっていました。神職たちは、夕方の神事のために、みたらしの池の畔で黙々と作業を続けていました。私の質問に対して、神職の一人が、斉串(いぐし)を立てる台を作っているのだと教えてくれました。矢に見立てた斉串を台に立てて池に沈め、儀式の最後に、裸男たちがその斉串を奪い合うのだそうです。
下鴨神社への参拝路は二通りあります。一つは糺ノ森を通る正式な参道、もう一つは後に作られた道で、バス停「下鴨神社前」から境内に入る近道です。お急ぎでなければ、糺ノ森の長い参道を歩いてみてください。夏は木立が涼しい影を作り、子どもたちが写生をしたり、小川で水遊びをしたりしているのを見かけることでしょう。
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