ふらり 近江の名園 西応寺と廃少菩提寺

よく手入れされた枯山水の名園と、石仏の点在する廃寺が穏やかに時の移ろいを語ってくれます。

Katsuyuki Tanaka   2016/01/30によって

 滋賀県湖南市菩提寺に、西応寺さんと云う名園を持たれる真宗大谷派のお寺が有ります。JR草津線石部駅から車で10分歩くと1時間でしょうか。近くを国道1号のバイパスが走っていますので、お車での訪問をお勧めします。県道の交差点から細い道を入ったところに10台くらいの車を止められる駐車場が用意されています。山門の前に、付近の史跡を説明した表示が有りますのでぜひ読んでみてください。円満山とありますね。参道に架かる橋も円満橋となっていて、緩やかな坂道が続きます。
 生憎冬に訪れた為、5月連休の頃満開になるという四季咲萩を見ることはかないませんでしたがまた訪れたいと思います。少し開けた境内の右手には大きなまあるい石が静かに迎えてくれます。庫裏の方にある渡り廊下を跳ね上げ庭園に入らせていただきました。廊下の所の箱に志納金を納めて下さい。山と空を借景にして枯山水の庭が作られていますが、水が流れていてもおかしくない位自然な感じの庭になっています。滝を表す石やいくつかの石橋や、石灯籠、石擬宝珠などが配置されていて、10m位はある石の十三重の塔が一際目を引きます。

 西応寺さんを後にして少し離れた、黄檗宗の菩提禅寺さんにも、後ろの山中に放置されていたという法華塔が祀られています。もう少し西側の和田神社の御旅所には、廃少菩提寺の石碑が有ります。民家の間を山に分け入ると三体地蔵、多宝塔、閻魔像と続き整備されているけど少し険しい山道を訪ねると、路傍のお地蔵様。作りかけの磨崖五輪塔、これには、一五七〇年織田信長に攻められた佐々木の残党により少菩提寺が焼かれたため作りかけで放置されたらしいと書かれています。四百年ほど昔の話ですね。石仏たちは時の流れを見つめてきました静かに耳を傾けると話しかけてくれるかもしれませんね。5月に再訪でき、四季咲萩と古絵図の軸を拝見できました。

Katsuyuki Tanakaさんによって書かれました。
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