日本のルーツを秋田で発見

田沢湖と仙北、おもてなしと体験の融合

Justin Velgus   によって

旅行客にとっては、秋田県に関しての多くのことが、未だに謎に包まれています。しかし、絵に描いたような美しい自然や癒しの温泉、世界的にも知られているスキーリゾート、そして花火大会などといった観光資源が、秋田の魅力を引き立てています。

最近では、秋田はかなり訪れやすくなっています。というのも、新幹線が走り、低価格のファームステイ・プログラムが可能になり、そして英語の観光情報が手に入りやすくなっているからです。今回私は、仙北(せんぼく)地域の田沢湖(たざわこ)や角館(かくのだて)を回って、ますます人気を増す秋田の田舎観光をしてきました。

今回の旅は、たざわ湖スキー場から始まりました。たざわ湖スキー場までは、田沢湖駅から出ている数少ないバスやタクシーで行くことができます。これまでスキーをしたことがなかったので、期待と不安でいっぱいでしたが、友好的で熟練したスタッフのおかげで、すぐに落ち着くことができました。スタッフのほとんどは英語を話しませんでしたが、ジェスチャーや簡単な単語、そして英語で書かれた表示などがあったので、全く問題はありませんでした。

リゾートにはスキーレンタルショップ、スキー用品ショップ、地元の食材を使った料理を提供する食堂、そして一日レッスンをしてくれるスキースクールもありました。スキースクールで習う時間はなかったのですが、優しい地元の人が基礎的なことを教えてくれました。色々なレベルのコースやスノートレッキングツアーもあるので、スキーに慣れている人でも、退屈することはないでしょう。

このスキー場では、地元レベルや国内レベル、そして時には、2015 FIS フリースタイルスキーワールドカップ(モーグル競技)などといった、国際レベルのウィンタースポーツ・イベントが開催されます。スキー体験(と言うよりも、ひっくり返り体験?)の後は、乳頭(にゅうとう)温泉郷にあるミネラルたっぷりの温泉につかりました。

乳頭温泉郷は、鶴の湯温泉を含む、いくつかの癒しの温泉で知られるエリアです。田沢湖駅から乳頭温泉郷まで行くには、一時間おきに走っている羽後(うご)交通のバスでアルパこまくさ停留所まで行き、そこから鶴の湯のシャトルバスに乗ります。バスに乗ること約15分、そこには、約350年前に、久保田藩第二代藩主の佐竹義隆や亀田藩の岩城氏などが、戦からの癒しを求めて訪れたであろう温泉風景が広がります。

通りには、素朴な木造の建物が、堂々と建っています。右手にある建物には、薪がくべられたかまどがあり、寒さをしのぐオアシスになっています。また左手にある建物には、フロントデスクと売店が入っています。500円支払えば、温泉郷内の4種類の温泉に入ることができます。もちろん、含まれるミネラルは温泉によって異なります。一般客は10時から15時の間で温泉に入ることができますが、その後の時間は宿泊客が温泉を、さらにはそれぞれの部屋で出されるとても美味しそうな日本料理を楽しみます。

もし、もっと楽しみたければ、笑い声をたどって橋を渡っていき、混浴風呂に入ることをおすすめします。広々とした露天風呂は、乳白色のお湯を岩が縁取り、ポストカードには持って来いといった景色になっています。

昔はこのような混浴風呂が日本の至るところで見られましたが、社会規範が変わるにつれて、そういった光景はとても珍しくなりました。ここでは、男女それぞれ別の更衣室が用意され、さらに女性には専用の入り口があって、メインの温泉風呂に着く前からお湯に浸かれるようになっています。

一日を終える前に、私はもう一つのことに挑戦してみました。毎年2月13日と14日、角館町(かくのだてまち)では「火振りかまくら」と呼ばれる、火と雪のお祭りがあります。夕方、町の周辺で(地図が配られます)、勇気ある参加者が縄の先の俵に火をつけたものを頭上でぐるぐると回し、その光景を、地元の人と観光客とが一緒になって見守ります。夜空の下で舞う火の明かりは、幻想的であり、またスリル満点です。備品などは地元の人たちによって管理され、この行事には誰でも参加することができます。

色々と体験したその晩、私は近くで行われているファームステイ・プログラムに挑戦しました。伝統的なスタイルの家での宿泊は、手作りのごはんが2食分付いて6,000円(冬場は6,500円)と、多くのホテルよりも安くなっています。家族がいたり、一人住まいの人が迎えてくれたりするので、ステイ先によって得られる経験が異なります。

ホスト・マザーならぬ「ファーム・マザー」が作ってくれたごちそうを食べながら、その地域の話や私の地元の話をした思い出は、一生忘れることはないでしょう。このユニークなファームステイ・プログラムを通して、一番近い駅までの出迎え・見送りなどといった細かいところまで、本当に素晴らしい田舎ならではのおもてなしを経験できることは間違いありません。

出発前には、歴史的な武家屋敷を見る機会がありました。各々の武家屋敷、素晴らしい地元の工芸品店、そして数軒の博物館は、全て同じメイン通り沿いにあります。観光の際は、角館駅前の観光案内所のスタッフが、荷物の保管、多言語のパンフレットの入手、そして冬場には無料の長靴レンタルなどと手助けしてくれます。

京都の魅惑的なお寺、そして東京の巨大な建造物に目をつぶると、日本のルーツ、つまり自然と人々に立ち返ることができます。そして秋田県仙北地域の角館や田沢湖への旅では、どちらでも申し分ない時間を過ごすことができます。

個人的には、スキーや武家屋敷も素晴らしかったのですが、温泉での地元の人々との会話や、ファームステイで過ごしたのんびりとした時間の方が、私にとっては最高の思い出となっています。日本の都市に疲れたら、日本の田舎があなたを待っていますよ。

行き方:東京駅からは、秋田新幹線・こまちで秋田県の田沢湖駅まで直通で行くことができ、約2時間45分かかります。仙台からは同じ新幹線で約1時間10分です。

この記事は役に立ちましたか?

編集の提案

0
0
Asako Komatsu

Asako Komatsu @asako.komatsu

Justin Velgus

会話に参加する