かつて琉球王国と呼ばれた地域は、現在の、北は奄美大島から南は八重島諸島です。
琉球王が住居としていた首里城は、政治的、経済的、宗教的な中心地で、現在ではユネスコの世界遺産に登録されており、那覇市で最も訪問者の多い観光地であり、琉球文化を肌で感じるのに最適な場所です。
那覇の中心部からモノレールに乗ること数分、那覇市内を見渡す丘の上にある首里城に到着します。
戦争により破壊されてしまった首里城は、沖縄全土で唯一、元の姿を完全に再現されたグスクです。
城の外壁は那覇市内と海を見渡せる西のアザナをはじめとするいくつかの観光ポイントがあり、内壁には鮮やかな朱色の門を見ることができます。
奉神門が開く直前に行くと、伝統的な衣装に身を包んだ門の守人たちによる開門の儀式を見ることができます。奉神門付近の対の建物は以前は事務所として使われていましたが、現在では琉球の踊りが定期的に行われているステージとなっていて、パフォーマンスは水曜、金曜、土曜、日曜祝日に、一日三回行われています。(2012/8月現在)
城の中に入ると、沖縄のグスクが本土の城といかに異なるかがよくわかります。
前庭に使われている、赤と白の模様のタイルはとても印象的で、両サイドに見える朱色の建物は日本と中国の見事な融合を示し、デザインのシンプルさが鮮やかな色彩を引き立てています。
北殿では、琉球文化の展示を見ることや、お土産を買うことができますが、ここでぜひ訪れていただいたいのが正殿です。
琉球王の御座として機能した一階と二階部分の、龍の絵画や彫刻の豪華な造りが荘厳な雰囲気を醸し出します。
首里城から徒歩圏内に 園比屋武御嶽石門 と 玉陵 という二つの世界遺産があります。 園比屋武御嶽石門は琉球王が旅に出る前に旅の無事を祈ったとされる場所で、 玉陵 は琉球王家の眠る霊廟です。こちらにもお土産店とおいしい沖縄料理店があります。