城南宮は平安「城」の「南」にある神社だ。昔から北東の方角を「鬼門」、南西の方角を「裏鬼門」と呼び、人々は嫌っている。城南宮は京都御所の南西、つまり裏鬼門なので、方角に関係するご利益があるといわれている。旅行安全や八方塞がり・厄除を願って多くの人々が参拝にやってくる。
境内には本殿や神楽殿などが立ち並ぶが、一番注目すべきは神苑だ。作庭は島根県の足立美術館やボストン美術館の庭園を手がけた中根金作だ。2月中旬から下旬ごろに見ごろを迎える梅や椿の花が大変美しい。椿の道をまっ直ぐ進むと最初に見えるのがしだれ梅が咲き誇る「春の山」だ。そして山を回ると椿の木がある。地面に落ちた椿の花と小さな丘越しに見える梅は、SNS映え間違いないだろう。庭園はこれだけではなく、遣水を使った「平安の庭」、池泉式庭園の「室町の庭」、芝生を使った枯山水の「桃山の庭」、神社近くに鳥羽離宮があった平安時代をイメージした「離宮の庭」がある。これらを順番に巡ると、日本の庭園の歴史を追うことができる。
行き方
地下鉄竹田駅から徒歩15分
ちかてつ竹田駅から市バスで5分「城南宮東口」下車徒歩3分
京都駅から市バス19系統で「城南宮」下車徒歩2分