よりディープな京都旅行のお薦めとして、ぜひ訪れてほしいのが「大山崎」だ。JR山崎駅は京都駅から東海道線で大阪方面に5つ目。所要時間も20分ほどである。この「大山崎町」には件の「サントリー山崎蒸留所」もあれば「アサヒビール大山崎山荘」もある。ところが歴史ファンであれば知る人ぞ知るのが、大山崎は豊臣秀吉と明智光秀の合戦場としてとても有名だ。本能寺の変で主、織田信長を殺害した明智光秀を豊臣秀吉は大山崎での合戦で仇討ちし、その後天下統一を果たす。豊臣秀吉は大山崎を大層気に入り、やがて千利休を招いて大茶会をこの地で催した。そのような歴史の華やかな舞台を大山崎は支えたのである。それらの資料が「大山崎町歴史資料館」で見ることができるのである。
京都・山崎、「大山崎町歴史資料館」
豊臣秀吉と千利休の大山崎茶会を知る

Shozo Fujiiによって
コミュニティライター

大山崎水無瀬に千利休が拵えた茶室の復元モデル

大山崎町歴史資料館の建物全景

この建物には歴史資料館以外の団体も入っている。歴史資料館はこの2階だ

歴史資料館入り口。大人一人¥200の入館料である

大山崎町の古代から中世、近世を中心にした資料が展示されている

長岡京遷都の頃を境にこの大山崎は陸路、水路ともに交通の要所として大いに栄えた。その物流の繁栄を示す遺物が多く出土または保存されている

豊臣秀吉はこの大山崎に千利休を招き茶会を開いた。千利休は妙喜庵という茶庵を建てたのだが、実際の妙喜庵はJR山崎駅前に在る。ここのものはその「妙喜庵」を復元したものである

千利休が山崎の「水無瀬」の名水に惚れ込み茶庵を建てたのだが、その水無瀬水は現在はサントリー山崎蒸留所に受け継がれている

室町時代、この大山崎はえごま油製造の一大生産地であった。その頃の油壺が発掘されたものである
会話に参加する
0さんは全体にコメントしています
旅行を予約しよう
近くのホテルを探す
Explore some of the best nearby hotels and deals for the perfect place to stay in Japan.