明治時代の廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)令によって財政難に陥った龍安寺は方丈の間の襖絵を売却せざるを得なくなり、散逸に見舞われた。しかし、それの一部が百年を超える歳月を経て再び龍安寺の元に戻ったのである。2010年に6面。現在他所での保管が確認されているところでは、シアトル美術館、ニューヨーク・メトロポリタン美術館、イギリス個人蔵の合計21面であるという。今日の方丈の間の襖絵の作者などの詳細は不明で調べようが無いが、静にその前にたたずんで眺めると、淡いタッチの水墨画がこの方丈の間の簡素な風情にとてもよく馴染んで気持ちが休まる思いだ。
京都「龍安寺」参詣~その2
方丈の間
Shozo Fujiiによって
コミュニティライター
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