京都・嵯峨鳥居本にある茶屋「平野屋」は、古くから愛宕山神社参詣口にあって参詣客の休憩所として愛されてきた。もとより、この嵯峨鳥居本は京都に4つある歴史的建造物保存地区である。この「平野屋」の建物自体も茅葺き平屋建ての古民家であって、苔むした茅葺屋根が青々しく大変に趣がある。敷地内に愛宕山神社の一の鳥居が立っている。往古では参詣客が、現代では嵯峨野歩きの観光客がその出発点として、先ず腰を下ろし、薄茶と「しんこ」と呼ばれるだんごを戴くのがよろしい。この平野屋は、鮎司とも提灯に書いてあるとおり、夏から秋には鮎料理も供する。風情のある茶屋である。
京都嵯峨野「鮎司 平野屋」
重要伝統的建造物の古民家の茶屋
![Shozo Fujii Shozo Fujii](https://a0.cdn.japantravel.com/photo/u/1352/240x240!/59e7ff2367ba81b5137b23c8.jpg)
Shozo Fujiiによって
コミュニティライター
![茶屋「平野屋」の歴史は400年前までさかのぼる。歴史的建造物保存地区である嵯峨鳥居本にあって、味わいのある茅葺き平屋建ての家屋が見事である](https://a0.cdn.japantravel.com/photo/16517-97816/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97816.jpg)
茶屋「平野屋」の歴史は400年前までさかのぼる。歴史的建造物保存地区である嵯峨鳥居本にあって、味わいのある茅葺き平屋建ての家屋が見事である
![愛宕山神社に参詣する者はまずここに腰を下ろし、茶としんこを戴いてから九十九折の参道を登ったという](https://a1.cdn.japantravel.com/photo/16517-97817/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97817.jpg)
愛宕山神社に参詣する者はまずここに腰を下ろし、茶としんこを戴いてから九十九折の参道を登ったという
![平野屋の敷地内に一の鳥居が立つ](https://a2.cdn.japantravel.com/photo/16517-97818/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97818.jpg)
平野屋の敷地内に一の鳥居が立つ
![鳥居上の愛宕山](https://a3.cdn.japantravel.com/photo/16517-97819/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97819.jpg)
鳥居上の愛宕山
![店内。「おこしやす」「おおきに」の柔らかい京ことばが耳に心地よい](https://a3.cdn.japantravel.com/photo/16517-97820/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97820.jpg)
店内。「おこしやす」「おおきに」の柔らかい京ことばが耳に心地よい
![外の縁台でも茶飲みは気持ち良い](https://a0.cdn.japantravel.com/photo/16517-97821/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97821.jpg)
外の縁台でも茶飲みは気持ち良い
![上がり間口](https://a1.cdn.japantravel.com/photo/16517-97822/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97822.jpg)
上がり間口
![奥座敷では食事を摂る](https://a2.cdn.japantravel.com/photo/16517-97823/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97823.jpg)
奥座敷では食事を摂る
![土間脇の座敷は茶飲みの休憩所](https://a3.cdn.japantravel.com/photo/16517-97824/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97824.jpg)
土間脇の座敷は茶飲みの休憩所
![腰を下ろすとまず桜湯が供される。囲炉裏縁の竹ざるにはあけびの実があった。秋もいよいよ深まってゆく](https://a0.cdn.japantravel.com/photo/16517-97825/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97825.jpg)
腰を下ろすとまず桜湯が供される。囲炉裏縁の竹ざるにはあけびの実があった。秋もいよいよ深まってゆく
![「しんこ」と呼ばれるひねり餅は愛宕名物でとても美味しい。米粉をこねただんご(しんこ)をシナモン、抹茶、白餅の三色にし、山坂道をイメージしてひねりねじって、きな粉と黒砂糖をまぶした昔から変わらない味だという。薄茶に寄り添うような優しくほのぼのとした旨味が旅人の疲れを取ったのだろうか](https://a2.cdn.japantravel.com/photo/16517-97957/1000/kyoto-京都嵯峨野-鮎司-平野屋-97957.jpg)
「しんこ」と呼ばれるひねり餅は愛宕名物でとても美味しい。米粉をこねただんご(しんこ)をシナモン、抹茶、白餅の三色にし、山坂道をイメージしてひねりねじって、きな粉と黒砂糖をまぶした昔から変わらない味だという。薄茶に寄り添うような優しくほのぼのとした旨味が旅人の疲れを取ったのだろうか
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