クリスマスシーズンともなるとどこのレストランもクリスマス特別ディナー設定ばかりだ。
恋人とではなく普段通りにレストランでアラカルトの気に入りディッシュ数皿とワインを楽しみたい私のような人にとっては、こういうシステムは納得がいかない。
それも、京都駅ビル「JR伊勢丹」内のレストランまでこのようなことをしていたらまずいだろう。
列車に乗る前に見送りの友人と夕食を食べるのに、一人9800円のディナーしかない、では天下の「サルバトーレ・クオモ」、いかがなものかと思った。
仕方なく、伊勢丹の中のレストランをあちこち探したら、見つけた「市場小路・伊勢丹店」。
「アラカルト、OKですよ~」と入口にいた女性スタッフ。
「ご予約はしてらっしゃいますか?」と聞かれ、いいえ、と答えると、「ただ今、禁煙席の方は全部予約で満席になっております。喫煙席でもよろしければご案内できますが。」と、さわやかな笑顔が返ってきた。
タバコの煙の臭いがヘビの次に嫌いな私としては避けるのだが、この夜は列車の時間まで時間があまりない。
仕方がないので、不承不承喫煙席に通してもらった。
ところが席について回りを眺めてみると、誰もタバコを吸っていない。
良かった。
私としては一日も早く、日本中の全レストランの全席が禁煙席になることをひたすら願う。
さて、この「市場小路」、メニューを見て嬉しさ驚きである。
和食からイタリアン、洋風から中華まで、それこそ何でもあるではないか。
しかも手頃な値段である。
さて味の方は?と食べてみると、どれもとびきりと言うわけではないが、十分満足できるおいしさである。
もちろん、クリスマス特別設定のコースもあって、これはアラカルトよりお得感のあるメニュー構成だ。
お客のお好み次第というわけである。
いずれにせよ、こういうカジュアルレストランでは、絶対アラカルト設定はどのような特別の日でも必要だ。
そういう意味でこの「市場小路」、お勧めである。