「もみじの永観堂」が人の波に飲み込まれるより少し早く、境内を歩きました。諸堂を結ぶ回廊の下をくぐって、多宝塔へと続く石段を上れば、京都の町を眼下におさめる絶景です。永観堂の僧侶たちは、ここから日没の太陽を見て極楽浄土を想う「日想観」の修行を行ってきました。崖下を眺めれば、急峻な岩肌にも紅葉の葉が揺れています。これほどの斜面に紅葉が育つことは、きわめて稀だそうです。境内の南に位置する庭は、美しい瀬音が耳を楽しませてくれる池泉回遊式庭園です。青い葉が、黄色から橙、赤へと移り変わって行くこの季節、複雑な色合いの紅葉が優しい風に揺れていました。回廊巡りの動画はこちらからご覧ください。
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