熊野古道は、黄泉の国・熊野への、いにしえの参詣道です。身分によらず、年齢・性別によらず、困難な旅を経て熊野に入り、人は一度死んで魂を浄めます。そして、熊野三山と呼ばれる3つの社に詣で、家路につく頃には、生まれ変わって再生を果たす、というのが熊野信仰の御利益です。
熊野三山の一つ、那智大社は、過去の悪縁を断ち切り、現世の良縁を結ぶ場と考えられてきました。速玉大社で浄められた魂が、新たな縁を結んで生き直す、その足がかりとなるのが那智大社です。隣接する青岸渡寺とともに修験道場として長い歴史をもち、那智の滝は、古くから滝行の聖地でした。
しかし残念なことに、那智山へはJR那智駅から直通のバスが出ているなどアクセスが良いため、今ではすっかり観光地化されています。再建された三重塔と滝は、絶好の写真スポットとなっています。
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