四国霊場の第60番札所である横峰寺は、石鎚山(四国最高峰)の中腹にあります。四国霊場の中では3番目の高地(750m)にあり、そこに至る山道は、その険しさから「遍路ころがし」とも呼ばれます。 去年の夏、湯浪休息所から横峰寺さんの奥の院まで、遍路ころがしを歩いてみました。
登り口に手頃な木の枝があったので、蛇除けとして借りて、歩き始める。登りはじめて1kmほどは楽だったのだが、そこからが苦しい。カッコウ、ホトトギス、コガラ、ヤマガラ、カケス、ウグイス、ミソサザイ。鳥の囀りに励まされながら、木の枝を杖にして休み休み登っていく。やっと仁王門にたどり着いた時には足が痛くなっていた。 横峰寺さんだ。石楠花で有名な寺だが、季節が違うので今(夏)は見ることができない。お参りをして、奥の院である星ガ森まで足をのばす。 風が気持ちいい。夜は星がきれいだろう。天の川もはっきりと見えるにちがいない。 往復5.8kmの山道は、普段歩いていない体には負担だったのか、腰が痛くなってしまった。