霊峰石鎚山の燃える紅葉

西日本最高峰の錦秋を満喫

石鎚山は四国山地西部に位置し、修験者達が集う西日本最高峰の霊峰。標高2000mにも満たない山ではあるが、石鎚神社頂上社と頂上山荘がある弥山、最高地点の天狗岳、そして天狗岳とほぼ同じ標高の南尖峰など複数のピークを持つとても美しい山だ。四季折々見応えのある石鎚山だが、今回は特に印象深い、錦秋の石鎚を紹介したい。

 東の空が薄明るくなった瞬間、風に裂かれた雲の切れ間から神々しい朝陽と一緒に逆光の天狗岳が顔を出す。その急峻な岩肌は一年の内で最も鮮やかな錦秋を纏っている為、険しい表情はほとんど見えない。石鎚神社頂上社の神職が朝陽に向かって印を結び、参拝の女性が急峻な岩場の上で経文を唱える。霊峰に相応しく神聖にして幻想そのものの世界だ。溢れんばかりの陽光を浴びた身体から湯気が立ち昇っているようにも見える。とても大きなエネルギーが体内に浸透して来るが、副作用や中毒性のような不安な要素は全然感じられない。もちろん宗教観や思想の類も・・・ 心身の疲弊感を癒すのに最も適した聖域ではないだろうか。

行き方

石鎚山登山へのルートはいくつかありますが、公共交通機関を利用されるのであれば次のルートがお勧めです。

JR予讃線西条駅からせとうちバスの運行する西之川行き路線バスに乗車し、ロープウェイ前で降車する。バス停からロープウェイ駅は近いので歩いて移動し、ロープウェイに乗車。成就社駅で下車すると既に登山道の中腹まで到着。成就社から山頂までの距離約4km余。登山初心者の私ですが、真夜中の登頂で約4時間弱の道程でした。

※路線バスやロープウェイの運行状況は必ず最新の時刻表をチェックして下さい。

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