あらゆる艱難辛苦の末、その波乱万丈の人生を乗り越えながら天下統一を果たした徳川家康公。そして朝廷より神号を拝領して”東照大権現”となった家康公は遂に神となったわけである。
神格化した東照大権現、自らの下命(遺言)により、埋葬された久能山東照宮。天下人が眠る東照宮にとても興味が湧いた。これは一度参拝に訪れるしかない!東照宮への参拝は山下石鳥居より本殿前までの石段、17曲がり1159段を登るか、日本平からロープウェイを利用するかの二通りだ。今回私は時間の都合もあって(体力的にも少し不安)ロープウェイを利用し、駿河湾の絶景を眺めながら登った。当日は天候にも恵まれ快晴。ロープウェイを下車し、少し歩くとどっしりとした安定感のある2階建ての楼門が現れる。軒下中央には東照大権現の扁額の文字。参道は石畳が敷かれていて歩きやすい。季節の花に見惚れながら歩き、唐門をくぐると拝殿と御社殿。拝殿を石の間で連結させた権現造り。後に全国に数多くの東照宮が創建されたが、こちらの権現造りが元になっている。そして極彩色がとても眼をひく。天気のせいもあって眩いほどの煌きが印象的だった。神廟にて関八州の護りに眼を光らせる東照大権現に手を合せて、元来た道を戻る事にした。
行き方
久能山東照宮へは道案内をご参照下さい