京都「糺の森」を歩く

下鴨神社を包む、初冬の深い森

京都洛北「下鴨神社」をすっぽりと包む「糺の森」(ただすのもり)は下鴨神社の鎮守の森である。下鴨神社自体、日本最古の社の一つであり、糺の森もとても古い植栽を持つ原生林である。かつては500万平方メートルの広大さを誇ったが現在は12万平方メートルにまで縮小された。糺の森の「糺」という名前の由来には諸説ある。偽りを糺す」の意とする説。実際、それにならってか、簡易裁判所が糺の森の南に置かれているのは面白い。次には、賀茂川と高野川の合流点であることに起因して「只洲」とする説だ。さらには、清水の湧き出ることから「直澄」、あるいは多多須玉依姫の神名に由来するという説。諸説にぎわって楽しい。出町柳駅からほど近い。下鴨神社参詣と共に、かつて山城の国と呼ばれた辺りであるこの豊かな森の散策をも心置きなく楽しみたいものである。

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