英語版の松島案内地図(の説明文)を読むと、福浦島は「300種類の野生の草木に覆われた自然の庭であり、ぶらぶら歩きながら至福のときを味わえる場所である」と書かれている。それは本当だ。正に至福。どうして行かないことができよう?日本の俳聖の一人で言葉の達人だった松尾芭蕉は松島に訪れて言葉を失った。間違いなく福浦島はそれを思わせてくれる場所だ。
福浦島は三つの言葉から成っている。福は幸運、裏は入り江または湾、島は島である。そこで私は福浦島を幸運を呼ぶ島としてこの記事で紹介することにした。まだそれに対する公式な訳語がないようなので。
この島は二時間もあれば周れる。日が傾きかける頃がベストで、夕陽が全てのものを金や黄色に染め上げる。福浦島のおすすめシーズンは、桜が咲く4月の初め、木々が色づき始める初秋、雪が舞った後、そして青葉茂る真夏である。島にはお茶処や、ちょっと休んだり景観をたのしんだりするための場所がたくさんある。200円というのは、自然の真の美しさを探し求めている人には安すぎるだろう。