硫黄山から韓国岳のハイキング

霧島錦江湾国立公園で秋の火山を満喫しよう

Tristan Scholze   によって

韓国岳ルートは、硫黄を噴き出す火山の不毛地帯や火口湖、えびの高原のススキ野と森林、霧島火山群の最高峰、韓国岳の岩だらけの低木地帯を巡るハイキングコースだ。これだけの行程を廻って、片道たった 1.5 時間、比較的楽なコースと言える。硫黄山 すすきケ原 に登るのは簡単だが、一方 韓国岳 は少しきつく、風の強い山頂を目指して更に 500 メートル ( 1,640 フィート ) ほど登らねばならない。

まずは国道1号線沿いの 不動池 先端から出発し、道路向かい側 ( 地図 ) の硫黄山を登る。他にも「えびの高原エコミュージアムセンター」 ( キャンプ場 にも近い 池巡り自然探勝路 の出発点 )から出発し、硫黄山の反対側でこのコースと合流する方法もある。

硫黄山は霧島錦江湾国立公園内の火山群のうち最も若く、1,768 年の噴火により形成された山だ。山の斜面は草や大きな石で覆われているが、山頂には殆ど一木一草生えていない。山頂の岩や小石は基本的に黒、灰色、白色だが、飛び散った硫黄で黄緑がかって見える。この地域では1,962 年まで硫黄の採掘が行われていたが、未だ多く硫黄が見られ、採掘現場の跡も少し残っている。

火口の最先端では、ハイキングコースが再び草原内に入る。ここはすすきケ原と呼ばれ、秋にはこの背の高い植物の少し透明にも見える房が、えびの高原一体を埋め尽くし、その光景は得も言われず美しい。他にもいくつかの小さな池やふわふわの苔が繁茂する地帯、そして韓国岳の絶景やいびつな形の火口もあり必見だ。

次はここから韓国岳に登るわけだが、このハイキングコースは先にも触れたように、ミュージアムセンターへ続く道とも合流している。山の麓は落葉広葉樹に覆われているが、約 1,500 メートル ( 4,921 フィート ) の高さまで来ると、有名な九州ツツジや雑木林が広葉樹に取って代わり、最後には何もない石ころだらけの風景へと変貌する。

韓国岳の名前は日本語の「韓国」に由来する。というのもかつて日本では、晴れた日にここから朝鮮半島が見えると信じられていたからだ。実際それほど遠くまで見渡せるわけではないが、標高 1 700 メートル ( 5,577 フィート ) の山頂からは火口がくっきりと見え ( しかしかなりの急斜面だ )、雲さえなければある程度の距離までは見渡せる。

韓国岳へ向かう道筋には標識がたくさんあり、急こう配の箇所には階段まで付いている。今回私が訪れた時も、幼稚園児ほどの年齢の子供たちが親と共に登っているのを見かけた。ハイキングコースは 1 年を通じて通行できるが、6 月の梅雨時は滑りやすいため避けた方が良いだろう。

山頂には悪天から身を守る場所は殆どなく、ハイキングコースの出発点と比べると寒く、風も強い。多目に衣服を持って行くか、少なくとも一人 1 リットル程度の水、そして山頂に到達した際のお祝い用スナックの持参をお薦めする。

本格的なトレッキング をしたい人にも霧島は応えてくれる。ハイキングを続けようと思えば、コースはここから先も 他の山々の頂 へと続いている。逆に帰りたい人は、来た道を戻ればよい。

硫黄山—iou-yama—Mt. Io
すすきヶ原—susuki ga hara—Susuki Plain
韓国岳—karakuni-dake—Mt. Karakuni

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Takako Sakamoto

Takako Sakamoto @takako.sakamoto

I was born in and grew up in Tokushima prefecture, and have lived in many places since then: Nishinomiya, Kyoto, Nara, Mie, Tokyo, Kanagawa, Saitama, Chiba, Fukuoka and Fukui. I am currently living in Yokohama City. All the places I lived, all the places I visited, I have loved dearly. The historical places where people lived, loved, suffered, and fought - places where I can still hear their heartbeats - mesmerize me. I'd like to retrace the footsteps of the people who lived in Japan a long long time ago, and introduce to you what they left behind on this soil.  

Tristan Scholze

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