一度は泊まってみたい白川郷・合掌の宿

孫右エ門で昔ながらの日本の暮らしを体験

Tomoko Kamishima   2015/06/05によって

遠く白山を望み、荘川の畔にたたずむ白川郷は、江戸時代から受け継がれてきた合掌造りの集落です。1976(昭和51)年に国の重要建造物群保存地区に選定された後、1995(平成7)年にはユネスコの世界文化遺産に登録されました。

孫右エ門は、白川郷のまん中にある川沿いの民宿です。合掌造りの建物に泊まり、1泊2食付きで一人10000円ちょっと。お風呂とトイレは共同ですが、宿泊者が10人いても混雑することなく、快適に過ごすことができました。

玄関右手には木の鳴りものがかかっていて、客はそれを叩いて来訪を知らせます。案内に従って入ると、すぐに囲炉裏のある広間があります。ここで、朝晩の食事をいただきました。その奥に小さく仕切られた個室が並んでいます。客室はシンプルですが、掃除が行き届いていて清潔でした。私たちの部屋には縁側があって、小さな丸テーブルと藁の座布団が置いてありました。夕方や朝に、ここで外の風景を眺めるのは、とても気持ちがいいものでした。

ところで孫右エ門という名称についてですが、この家の当主が代々継承してきた名前だそうです。しかし、現当主の3代前を最後に、名前の継承は中止されました。時代とともに、人々の暮らしは少しずつ変化していくものなのでしょう。

さて、高速道路の開通後、白川郷への交通の便は格段によくなりました。名古屋、金沢、高山などから、毎日定期バスが出ており、人口1700人の村に、年間100万人を越える観光客が訪れます。多くの訪問者は数時間の滞在後に、別の目的地へと去って行きます。しかし、ここには今も、伝統的な日本の暮らしが息づいています。夜明けとともに起きて田畑で働き、囲炉裏の火で煮炊きを行う暮らし。夜は輪番が、火の用心の拍子木を叩いて村内を巡回します。そして溜め息がこぼれるほど美しい満天の星空!白川郷を訪れるなら、ぜひ宿泊することをお勧めします。白川郷の暮らしの一片に触れれば、きっと旅の味わいはいっそう深まることでしょう。

宿泊予約(TEL: 05769-6-1167, FAX: 05769-6-1851)

飛騨白川郷・ビデオシリーズ

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Tomoko Kamishima

Tomoko Kamishima @tomoko.kamishima

Japan is a small island nation, but we have a huge number of surprising things to discover here. Many of these delights can be found when you step off the main street onto small side paths. I really enjoy studying about and researching various aspects of traditional Japanese culture, and then sharing this information with visitors to Japan. I hope you will enjoy it, too! ARTICLE INDEX & PHOTOS:  An index of most of my Japan Travel articles can be found at the entry page of my blog, and my photos are shown here.  日本はとても小さな国ですが、大通りから一本小道に入ればたくさんの発見があります。日本人が積み重ねてきた歴史を学びながら、古い建物や庭を訪ね、物語の舞台となった景色を眺めて、皆様といっしょに日本文化の奥深さを探求していきたいと思います。

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