新緑の平泉中尊寺

芭蕉翁も涙を流した悲劇の舞台

”夏草や 兵どもが 夢の跡”

夏草の茂るこの地で兵士たちは壮絶な戦いを繰り広げ、夢を見つづけた舞台。江戸時代の俳人芭蕉、奥の細道の折り返し地点である平泉。さすがの俳聖もこの地を訪れた際、涙を流したらしい。松尾芭蕉をして惹きつけた平泉、そして奥州藤原氏が築き上げた中尊寺の夢の跡をどうしてもこの眼で観たくなって、夏草の同時期、6月に訪れた。静寂の境内、涼風がそよぎ青葉が陽光にキラキラと輝く。夏草が生い茂るとまでは行かないが、翠の絨毯のように滑らかに敷き詰まっていた。その中にひっそりと建つ堂宇、どの建物も当時の面影を遺し、時の流れをしっかりと刻み付けている。義経と歌人西行の足跡をたどり、時刻が移るまで流したという松尾芭蕉の涙の意味が少しだけ判ったような気がした。

行き方

中尊寺参拝・アクセス

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