海の家 「新宮屋」

福岡市はずれで過ごす夏の休日

福岡タワーの真正面に広がる百道浜は、福岡市の中でも最も賑やかで派手なビーチだが、もっと静かにビーチを楽しみたいなら、福岡市東部の新宮海岸を試してみよう。新宮海岸は、福岡の繁華街に地下鉄で行くことも出来るほどの近場だが、中心部の喧騒からは程よい距離に位置している。延々と続く広い砂浜が松林沿いに広がり、海岸線の安全管理も抜群でライフガードも常駐している。ビーチから眺める、海に浮かんだ小島やサンセットの光景はこの上なく美しい。そしてそこには、素晴らしい海の家「新宮屋」がある。

海外のビーチハウスに当たる日本の「海の家」は、言わば何でも揃った夏の楽しい溜まり場だ。2~300人を収容できる新宮屋は、レストラン、バー、ビーチ用品やスナックを買えるコンビニ、雨風から身を守る家、近所の人が気軽に集える場所としての機能を全て備えている。大規模なパーティーも出来るし、本格的なバーベキュー道具や海で使うお洒落な浮き輪もレンタルできる。シャワー、更衣室、トイレ完備、スタッフのサービスも抜群だ。

地元で一際目立つ存在の藤田康之氏が経営する新宮屋は、地域コミュニティーの手厚い援助を受けている。海の家は夏期のみの営業だが (7月~9月上旬)、新宮海岸自体は一年を通じて使用できる広大な公共スペースだ。都市部で禁止事項の多い海岸と違い、ここではビーチテントを張ってパーティーを催したりバーベキューも出来る。音楽を流したり、ビーチバレー、フリスビー、サッカーをするのも自由だ。夏の日差しの下、大いに楽しめる。

海の家は使わない、またトイレで長蛇の列に並びたくない人には、ビーチから目と鼻の先の、西鉄新宮駅からビーチに至る道沿いに公衆トイレがある。

海の家の隣には広い駐車場 (1日500円) があるが、ピーク時の週末にはすぐに満車になるから注意しよう。地下鉄で来るのが無難だろう。駅からまっすぐ松林に向かって歩き、神社を通り越せば、5分と経たないうちに海の家に着く。JR新宮中央駅 (博多から鹿児島線で14分) からは徒歩2キロ、またはタクシーで10分だ。

海の家「新宮屋」—umi-no-ie shinguu-ya—Shingu-ya Beach House

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