福島ファームキャンプ

「ファーム白石」で自然と遊ぶアースキャンプ体験!

Justin Velgus   によって

あのアースキャンプが装いも新たに東北に再登場した!! そもそも宮城県の地域住民と釣りを楽しむ「南三陸キャンプ」で有名なアースキャンプだが、今回はファームキャンプ (農場体験キャンプ) を引っ提げて福島県いわき市に上陸したのだ! アースキャンプ社は異なるバックグラウンドを持つ人々を、自然とアウトドアを通じて結びつける事業を展開、使命とする企業だ。キャンプを主催するソーシャとしのぶ は日本の東北地方で、知る人ぞ知るクリエイティブな体験を発掘する専門家だ。彼らが主催するこのキャンプ、価格が手頃なだけではない。なんと最初から最後まで日英両言語による通訳サービスが付いてくるというからすごい。一年を通じてさまざまなキャンプを開催しているので、会社のウェブサイトを是非チェックしてみよう。さて、紹介も無事済んだことだし、早速農場体験に出発だ!

このキャンプではまず、福島のいわき駅に集合する。駅から車で少し行くと、「ファーム白石」に到着する。そこで出迎えてくれるのが「ファーム白石」のオーナー、私たちが「なが」と呼ぶ白石長利 ( しらいしながとし) 氏だ。白石氏は30歳をいくつか過ぎた若くて快活な男性で、いわき市の農業改革になくてはならない人物だ。彼はコミュニティの人々を団結させ地域農業の振興、活性化に尽力するだけでなく、他の農業経営者にも薦めて他業種の人々に直接農産物を販売、新規市場の開拓にも力を注いでいる。「なが」は人に薦めるだけでなく、自ら率先して信念を実行している。その証拠が「ベジカフェ」だ。ここで出されるジュースの主原料は、彼が栽培する野菜なのだ。話を元に戻そう。就寝用のテントを張った後 -- 畑のど真ん中、星空の下だ -- 「なが」は私達を自分の農場へと案内してくれた。彼は畑に置かれた落ち葉の山を指差し、私達にどう思うか尋ねた。中には腐りかけている落ち葉もあったが、彼によればそれは良い兆候なのだそうだ。なぜなら、農作物がこれ以上栄養を必要としていないことを意味するからだとか。言い換えれば、もう収穫できるということだ。そして「なが」は、落ち葉を二掴みほどわしづかみにするや否や、いきなり畑から引きはがした。すると、そこには何もない。そう、宝物は自分で掘り出さなければ手に入らないのだ。そして我々は、落ち葉と根っこがあった場所にじゃがいもを発見した。その後、水田を間近に観察してみた。昨今、多くの米農家では農薬を使用するが、ファーム白石は別だ。無農薬栽培のため、カエルや昆虫、時には鳥までもが田んぼの中で水遊びをしている。その後グリーンハウスの中に入り、紐をほどいたり位置を調整したりしてトマトの手入れを手伝った。温室の中は恐ろしく暑く、手のかかる作業は極めて難儀だった。私たちの作業時間は20分にも満たなかったが、農家の人達はこの中で何時間も作業するというのだから頭が下がる。

その日、いわき市の「見せる課」担当者が食の安全について話をするためキャンプにやって来た。この課は、いわき市で栽培される作物の安全性を地元住民及び福島県外の人々に知ってもらい、安心して食べてもらうため特別に設置された課である。いわき市は2011年の大地震による津波でメルトダウンした原子力発電所に近く、この事故によって広範囲に放射能が拡散した(未だに発電所からは放射線が放出されている)。福島県が農作物や土地、空気中の放射能レベルを観察してはいるが、それだけでは十分ではない、と担当者は言う。政府の発表を鵜呑みには出来ないのだ。そのためいわき市では市内全域で何百もの観測点を設け、自主的にウェブサイトで結果を公表しているのだ。農地の除染が完了した時点で多くの農家が心機一転、農作業を再開し、「ファーム白石」のように、今では多くの農家が有機栽培に転換している。

ファームキャンプの一番の目玉は「とまとランドいわき」の訪問だ。このハイテク温室は、ファーム白石にある温室の、まさに対極にある。このオランダ製の温室内は涼しく、塵一つ落ちていない。スピーカーからはフォークソングが流れ、見学ツアーには蔓にぶら下がったトマトの掴み取り試食し放題という特典が付いている。

このようにいろんな体験ができるファームキャンプだが、最も思い出深いのは、なんといっても新しく知り合った友人達と共に楽しみ、地元の人々と交流できたことだ。初日の終わりには自分たちで収穫した野菜をバーベキューで焼いて食べながら、深夜までキャンプファイヤーを囲み語り合った。もう一度アウトドアに挑戦してみようかなあ? そんなことを考えているあなたへの唯一無二の解答、それがアースキャンプだ!

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Takako Sakamoto

Takako Sakamoto @takako.sakamoto

I was born in and grew up in Tokushima prefecture, and have lived in many places since then: Nishinomiya, Kyoto, Nara, Mie, Tokyo, Kanagawa, Saitama, Chiba, Fukuoka and Fukui. I am currently living in Yokohama City. All the places I lived, all the places I visited, I have loved dearly. The historical places where people lived, loved, suffered, and fought - places where I can still hear their heartbeats - mesmerize me. I'd like to retrace the footsteps of the people who lived in Japan a long long time ago, and introduce to you what they left behind on this soil.  

Justin Velgus

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Takako Sakamoto 翻訳家 5年前
Wakasugiさん。どうも有難うございます! 本当に、私もアースキャンプのアイデアは素晴らしいと思います!
Akane Wakasugi 5年前
とてもハッピーで、しかもわかりやすくて素敵な記事ですね!アースキャンプのアイディア、素晴らしいです。