京都「南禅寺」

梅雨の時季の濃密な緑を仰ぐ

京都市左京区南禅寺福地町にある古刹・南禅寺は京都五山および鎌倉五山の上に置かれる別格扱いの寺院である。日本中のすべての禅寺の中で最高の格式を有する。南禅寺の前身は禅林寺殿と呼ばれた。この寺殿には夜な夜な妖怪変化が出没した。無関普門が禅林寺殿に入り静かに座禅をしただけで妖怪は退散した。故に亀山法皇は無関を開山に請じたという。南禅寺で有名なものはいくつかあるが、歌舞伎の『楼門五三桐』(さんもんごさんのきり)の二幕目返しで石川五右衛門が「絶景かな絶景かな……」という名ゼリフはこの「南禅寺山門」が舞台だ。

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