南禅寺塔頭、天授庵と水路閣

雅の世界とレトロ調アーチ橋の調和が不思議

もはや国内だけではなく、海外の方でさえ南禅寺の水路閣や歌舞伎「楼門五三桐」でお馴染みの三門はご存知だろう。改めての説明はここではしない、必要ないだろう。

私が幼少の頃、眼にした水路閣の存在は不思議で仕方が無かった。あの見るからに格式の高い南禅寺とその境内に高くそびえるレンガ調の橋。どう見ても異国の遺跡である。それがいつの頃からか歳を重ねるごとに忘れ去って、違和感も薄れていった。両者は全く私の視界の中で当然のように同化してしまったのだ。長い歴史を持つ堂宇は定期的な建て替えやメンテナンスがあったとしても経年の重厚感や古びた安心感のような感覚が滲み出て来る。煉瓦造りの橋も同じだ!風雨に晒されて褐色の色素は抜け落ちている。

私が京都で生活していたのは今から約40年前まで。時々郷里に帰って立寄ると、共に歳を経た彼らを眺める。改めて郷愁が増幅されたような気持になる。その彼らはこの季節、錦秋を纏い輝いている。羨ましくさえ見える!

行き方

アクセス

京都市営地下鉄東西線 蹴上駅より徒歩8分

最寄りバス停 「南禅寺・疏水記念館・動物園東門前」より徒歩約6分

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