退蔵院は、JR花園駅(JR京都駅から10分)から徒歩8分、山内に46もの塔頭を有する大本山・妙心寺の中で、ひときわ春の華やぎを感じさせてくれる寺である。剣豪・宮本武蔵(1584-1645)も、ここで禅の修行に励んだことがあるとか。退蔵院の境内は決して広くはないが、趣ある5つの庭が、素朴な美しさを見せてくれる。余香苑(よこうえん)は花に彩られる四季の庭。紅しだれの華麗な花姿は、ことに有名である。陰陽の庭は、それぞれ黒砂と白砂の枯山水、方丈庭園は落ち着いた禅のたたずまい、そして元信の庭は、室町時代の絵師・狩野元信が、一年を通じて変わらぬ「不変の美」を求めて作庭したものである。
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