グラン・ヒラフ ゴンドラ

順風満帆な風を受けて進むゴンドラは、まるで空の新幹線

2011年から12年の冬季で、ヒラフスキー場は50周年記念を迎えました。この記念すべき行事を祝うために、ゴンドラが新設されました。このハイテクなゴンドラは、定員8名を乗せて約5分間で752メートル上空までいっきに行くことが出来るのです。順風満帆な風を受けて進むゴンドラは、まるで空を走る新幹線のよう。車窓からは周辺の倶知安町やニセコをパノラマで臨む素晴らしい風景を楽しむことが出来ます。

私はこのゴンドラを試してみたいという気持ちはあったのですが、私があんなに高いところまで行くのはちょっと・・・私が手を出せるものではないと尻込みしていました。しかし、スキーやボードの板をはずして乗車が出来る事を知ったとき、私でも乗れることに心からの喜びを感じました。終着点付近からの眺めは最高でしょうね。スキーのギアを外して乗れるなんて、本当に素晴らしいコンセプトだと感動しました。

午後3時頃、私はこのゴンドラに乗って頂上に向かいました。行きは雲ひとつない晴天でしたが、帰りは雲がだんだんと広がり空を覆いました。ニセコに降る雪の量を考えると、晴天に当ったのはとても不思議です。

ゴンドラ船に乗車するためには、ハンズフリーパスゾーンを通り抜けなければなりませんが、このシステムが乗車を非常に簡単にします。チケットをポケットに入れたまま、ただスキャナーを通過するだけでO.K. いちいちポケットから取り出して、チケットを見せる必要もなければ、飛び出した袖を直す必要はありませんよ。とても効率的で、“これぞ日本の乗り物”という印象でした。列がなかったので私は二人のスノーボーダーと一緒にゴンドラに乗りました。もしスキー道具をもっていたら、二つの選択肢があります。外付けの棚に収めるか、先端カバーを板につけて車内の持ち込むかです。私を含め3人とボード二つでの車内は十分なゆとりがありました。しかし、私の感覚ではもし8名で乗車しても少し車内が混むかなという程度の広さがありました。

ゴンドラのドアが閉まり、動き出した瞬間、私の中でアドレナリンが放出され、正直ドキドキしました。でもすぐに慣れて、素晴らしい景色が広がりました。丘や大草原、そして火山が中央に広がっています。ここから日本海も臨めるという噂も聞きましたが、個人的に思うには頂上から出ないと見えないと思いました。

ゴンドラの終点へと到着。およそ山頂の半分の高度まで来ました。この高さまで来ると、空気は本当に澄みきっていて、町の排ガスで汚れた空気とはまるで違います。小鳥たちの歌声に、道に沿って並んだ木々は雪で覆われています。終点に着くと私は少し周りを散策してみました。アスレチックグループの人たちが群がって雪上に刺さっている大きなルートガイド地図を見て、下山するルートを見ていました。もし気が向いたら、レストラン・カフェも歩いていける距離にあります。ここは、ベースキャンプとしても利用されています。

私の意見ではゴンドラで下るときの方が更に素敵だと思います。下に広がる景色をまるですべて貴方のものにできるような感覚になります。シャッターを切る絶好の機会でもあります。私は、立ったり座ったり、座席を右へ左へ移動しながら、鳥視点からの写真を撮ることに夢中になりました。

残念ながら写真では私の感動を全部伝えることは出来ません。しばしば、写真を撮ることに夢中になってしまって、目の前の瞬間を楽しむことが出来ないという失敗もあります。でも、その一方で現在は、その瞬間のイメージ画を脳から取り出してフェイスブックにアップするなんて事はまだ出来ないですよね。でも、将来的には分からないですよ・・・

私は、このニセコとゴンドラを強くおすすめします。費用もほとんど掛かりませんし、北海道の壮大なる景色は見る価値大です。そしてテクノロジーにも感謝です。技術の進歩のおかげで、苦労して自分の足腰を使わずに簡単に大自然を体験出来るのですから。

それでは、ぜひ楽しんで下さい。

0
0
この記事は役に立ちましたか?
JapanTravel.com のサービス向上にご協力ください。
評価する

会話に参加する

Thank you for your support!

Your feedback has been sent.