真言宗の開祖である弘法大師(空海)は、若い時に四国で修行を行い、各地に多くの伝説を残しました。四国では、尊敬と親しみを込めて、弘法大師を「お大師様」と呼びます。
「四国巡礼(お遍路)」は、四国を輪を描くように、弘法大師と縁のある88の札所(寺)を廻る旅です。お遍路の歴史は長く、2014年に開設1200年目を迎えています。お遍路は四国の重要な文化のひとつですが、今では海外でも知られるようになりました。海外の方が巡礼衣装を着て歩いているのを、実際よく見かけます。
お遍路では、札所を廻る順番に厳格な規則はありません。ただ、一般的には1番から順番に廻ります。その最初の札所が、徳島の霊山寺。旅の出発点であり、いつも多くの旅人(巡礼者)で賑わっています。