黒羽の清流、那珂川沿いの宿
地方の町でホテルを探すのは大変だ。やっと探し当てても、個性的な宿などほとんど期待できない。高速道路沿いのチェーンホテルが一般的だろう。そういう意味で、ホテル花月はとても希少な存在である。つまり、大田原市黒羽の中心にあって、客室はすべて那珂川に面したリバービュー、近隣の町並みには、築200年を越える家屋や蔵などが残っており、食事には地のものがふんだんに使われている。それでいて、価格は大変良心的なのである。江戸時代、黒羽は那珂川の水運で栄えた。東北の物資を江戸に運ぶ交通の要衝であったが、東北本線の開通により水上輸送は衰退し、今では清流で釣りを楽しむ人々の楽園である。
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