白いローブの女神

鎌倉、大船に聳える観音像

鎌倉には一つではなく二つの巨大仏像があるということを、あなたはご存知だろうか?  一つはもちろん、江ノ電の長谷駅に近い、かの有名な鎌倉大仏だ。知る人ぞ知るもう一つの大仏は、「白衣観音」と呼ばれている。大船駅を望む小高い丘の上に建つこの真っ白な胸像は、何マイルも先からその姿を現す。鎌倉や藤沢方面から横浜、東京へ行き帰りする通勤者たちが毎日目にする光景だ。あまりにも巨大で真っ白なその仏像を見逃すことなどあり得ない。

胸像の歴史

鎌倉大仏が銅製であるのに対し、白衣観音はコンクリート製で地上25メートルもの高さに及ぶ。驚くことに当初の計画では、座した状態で天空100メートル高く聳えるほどの巨大さだったらしい。しかしその計画は最終的に却下され、基金が整った後、1923年に築造が始まった。ここで興味深いのは、コンクリートが全て手作業により流し込まれたことだ。1930年代の世界恐慌および第二次世界大戦による工事中断後、着工から77年を経た1960年、ついに胸像が完成した。

境内は決して広くないが、寺院の建物は美しい。ある日、新鮮な空気がピリッと澄み切った早朝 (開門は午前9時だ)、私はこの寺を訪れ、観音像と周囲の田園風景を丘の上から堪能した。

座禅会への参加

大船観音寺のホームページによれば、座禅会は5月を除く毎月18日、午前9時から行われ、参加者は座禅を組んで瞑想し、読経の後祈りを捧げる。その後境内や施設の掃除を行い、軽い昼食をとった後、午後の活動が始まる。ホームページから e-mail で予約でき、受付は前日の午後3時までだ。料金は一人1,000円。

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