福井三国「魚志楼」(うおしろう)を堪能する

北前船貿易時代の栄華、有形民俗文化財の町屋

福井県三国町にある「料理茶屋・魚志楼」。かつて三国が北前船貿易で隆盛を誇った頃、この魚志楼がある界隈は「三国出村」と呼ばれる花街であった。この魚志楼の建物は芸妓の置屋であった。花街が寂れ芸妓もいなくなって魚志楼は長くその戸を閉ざしていたが、現在はその建物を昔の雰囲気のままに使う料理茶屋として多くの魚志楼ファンを楽しませてくれている。先代亡き後、息子さんの陽平氏が京都で和食料理人として修業したのちに腕を振るっている。なお、魚志楼の建物は福井県の有形文化財の指定を受けている。店の雰囲気から来る佇まいと料理をぜひゆっくり味わって欲しい。

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