三国町の中央にひときわ目立ちそびえる白亜の美しい建物がある。龍翔館という。明治時代、オランダ人技師エッセルが設計した木造5階建て、八角形というユニークな建物を復元したものだ。オリジナルは当時、龍翔小学校の校舎として使われた。あいにく多湿な雪に耐え切れず傷みが激しくなり取り壊されてしまった。現在はそれを模して鉄筋製となり、内部には三国の歴史のすべてを盛り込んだ素晴らしい博物館となって、多くの見学客を迎え入れている。北前船交易で栄えた三国の当時の様子、また三好達治や高見順など三国の近代文学の様子が詳しい。
福井三国「龍翔館」
三国の歴史を語る博物館

Shozo Fujiiによって
コミュニティライター

美しい塔が印象的な「龍翔館」は鉄筋コンクリート製の復元建築物である

明治期に建てられたこの建物はもともと木造の小学校であった

もし現存していれば重要文化財になっていただろうか。どの部分もとても流麗である

支柱が威風堂々とした雰囲気をさらに増幅させている

1階ホールには、かつて三国を栄えさせた北前船の1/5の模型が展示されている

ガイドの詳しい解説が聞ける。展示はとてもわかり易い

江戸時代の九頭竜川河口のジオラマ。廻船問屋が河岸に立ち並び賑わう様子が伺える

北前船内に設えられた仏壇。板子一枚下は荒れ狂う海で、海難事故も多かった。嵐ともなれば神仏頼みであったことだろう

オランダ人技師エッセル。彼がこの龍翔館の原型である建物を建築設計した。三国・九頭竜川突堤を設計したのも彼である

2階部分は江戸から明治・大正・昭和初期の民俗博物館となっている。三国の人々の生活の様子を彷彿とさせる

塔のてっぺんからは三国町内が一望できる。向こうに横たわるのは九頭竜川
会話に参加する
0さんは全体にコメントしています
旅行を予約しよう
近くのホテルを探す
Explore some of the best nearby hotels and deals for the perfect place to stay in Japan.