今までニコニコと笑っている狸をあなたは見たことはありますか?日本昔話の「ぶんぶく茶釜」にも登場する狸は、日本文化と密接で古来より人々に親しまれてきました。
茂林寺は、大林正通 という和尚によっておよそ400年前の江戸時代に建てられたとされています。
そして、二代目和尚の守鶴(しゅかく) という方が、ある日そこで1,000名の来客を招いて盛大な茶会を開きました。その時、彼は尽きることない魔法の茶釜を使ってお湯を沸かしたとされています。これによって、すべてのお客様にお茶を提供することが出来たそうです。その後、この茶釜は「ぶんぶく茶釜」と名づけられました。ぶんぶくとは富と平和を多くの人で分け合うという意味があります。この茶釜は、現在も茂林寺の床の間に奉ってあり、今でもこのお寺はこの昔話で有名です。
このお寺では、ぶんぶく茶釜とその他貴重なティーポットを見ることが出来ます。またいろいろな種類の狸の置物が博物館で見ることも出来ます。入場料は大人300円で、子供150円で、午前9:00から午後4:00まで開園しています。
狸の石像
茂林寺の正面入り口から、奥の本堂に向かって多くの表情豊かな狸の石像が並べられています。その中には、色とりどりの着物を身にまとったメス狸を表現しているものや、酒瓶を持った大きなオス狸なども象徴的です。私は、彼らの表情豊かな顔が好きで、まるで狸たちが自分に笑いかけてくるようにも見えます。
それぞれの狸石像は、異なる意味を持っていますので、この狸は何を意味しているかなと考えながらご覧になるのも面白いかも知れませんね。ギフトショップには、ご当地限定の狸キティー(サンリオ・ハローキティーシリーズ)や限定の日本酒なども置いてあります。お昼には館林うどんも召し上がれ。駐車場も50台以上が常時止められすべて無料です。
日本昔話のぶんぶく茶釜は、小さい頃に父が寝る前、枕元でよく読んでくれたので大好きです。皆さんも知っていますよね?「日本昔話ぶんぶく茶釜」で検索するとすぐ見つかると思いますのでぜひ興味がありましたら読んでみて下さい。
茂林寺の場所は、東京から北部に位置します。東武伊勢崎線で浅草駅から1時間半で来ることが出来ます。お寺周辺の散策を楽しんでください。初夏に訪れればきれいな日本アザレアと藤の花が歓迎してくれますよ。そうそう、バードウォッチングするにもいい場所です。
狸の8つの恵みについて(狸が身にまとっているものには各々意味があります)
1.笠:予期せぬ災いから身を守ってくれます
2.顔:友情、愛敬と信頼
3.大きなお腹:焦らず、急がず、自信を持って決断
4.大きな目:善悪を見極める、他人に目をかける
5.尻尾:狸の尻尾のように物事に太く、しっかりと取り組み、己の欲を捨てる
6.酒樽:腹八分目で日々の食事に感謝し、長寿を願う
7.大きな睾丸:金運向上
8. “通”おかよい 誠実な行いは信用を得て円滑なコミュニケーション