ふらり歩いてみませんか新町通り

烏丸通の西側にある京都駅から北に延びている通りで、色々な京都が見えます

Katsuyuki Tanaka   2015/03/30によって

丸太町通りで、新町から少し西の西洞院に入って粋な暖簾を見かけお店を覗いてみました。

お店の名前は麩嘉(ふか)さん。生麩を扱っておられます。内暖簾の奥で作っておられ声を掛けると商品を見せて貰えました。生麩のクジラと栗入り麩まんじゅうを買い求めました。お店の隣に、地下水の井戸があり、水を汲めるようになっていました。口当たりの柔らかな軟水で、看板表示がありました。写真は由来を書かれたものです。

麩嘉さんから北へ上がり次の通りを東へ二筋戻ると新町通り。もう少し上がる(北へ)と中長者町通りで見つけたお醤油屋さん。澤井醤油本店、建物が文化遺産指定されています。創業は明治と、京都にしては比較的新しいお店ですが、京町屋の店構えと白い壁の土蔵。妻を見せた大きな木造家屋からはそれ以上の歴史を感じます。

国産の原料と昔ながらの手法・道具を使った醤油造りを続けておられ、頑固に守りつづけた味を口伝で伝えておられるということです。 一度出来上がった生の醤油に、再び大豆と小麦を入れて熟成させた「二度熟成醤油」は、二年の熟成期間を費やされ、淡口醤油の「都淡口」など、京の料理界に多大な貢献をしてこられた名店です。ここでは少し甘めの出汁入り冷ややっこ向け醤油をいただきました。外国の方も訪れ、興味深そうに優しげな京言葉の説明を聞かれていました。

さらに、上がると、上立売通りから新町通りは少し細くなってきます。その先の寺之内通りの一角に何故か2件のお酢屋さん。そのうちの一軒、林忠次郎商店。屋根の上の古びた看板、玄関灯に「す」の文字、商品案内の張り紙。お休みなのでHPを覗いてみました。林忠次郎商店は創業160年の米酢(よねず)醸造の老舗になります。店舗のある西陣の付近には、一筋西に小川通があります。この通りは、茶道裏千家の今日庵、表千家の不審庵があり、茶の湯の名水「梅の井」が知られているのです。西陣の地で、酢はかつて絹糸染色の際にも用いられていたといいます。江戸時代、天保年間(1830-1844)、林忠次郎商店は創業しました。 林孝太郎の時代に、三兄弟で店を分けました。このうち現在まで操業しているのは、当店と「林孝太郎造酢(ぞうす)」(上京区新町通寺之内上ル東入ル)の二軒になってしまいました。道理で二軒隣接しているわけですね。

新町通りを少し上がるだけでも、いろいろ見つけられます。歩いてみませんか。

                

Katsuyuki Tanakaさんによって書かれました。
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Aya Sakaguchi 3年前
麩嘉さん、美味しいですよね…笹の葉に包んだ麩まんじゅうがすきでしたが、今もあるのでしょうか?
今度京都へ行ったら、お醤油屋さんやお酢やさんもめぐってみたいです。
Katsuyuki Tanaka 執筆者 3年前
是非、めぐってみてください、私が行ったときは秋で、栗入りがありました、今だとどんな季節の楽しみ方をされているか、クジラもお勧めです。澤井さんのお醤油も、飲めるお酢もお勧めです。観光地ではない京都をゆっくりと楽しんでみてください。