桶川市のべに花ふるさと館は、古民家でうどんが楽しめる複合施設です。 瓦屋根の立派な長屋門をくぐると、どっしりとした重厚な母屋が目に入ります。この母屋は築100年の民家を改築・再利用したもので、どこか懐かしい光景です。秋には軒下に干し柿が吊るされ、風情があります。ガラス戸を開けて中に入ると、地元名産の醤油やまんじゅう、地粉やそば粉の販売があり、左手には広いお座敷が広がります。ここで地粉を使った手打ちうどんや手打ちそばが楽しめます。
人気の「田舎汁うどん」は、太めでコシのある薄茶色の麺に、ナス・ネギ・鶏肉の入った濃厚なつけ汁がつきます。今回はかき揚げとふるさといなりも注文。かき揚げは大きさが4種類あり、3番目に大きい一人前の「新弟子」を頂きました。こんもりと高さがあり、なかなかの食べごたえ。一番大きな「横綱」はなんと直径16センチ、4人分の量があります。ふるさといなりはおはし一膳ほどの長さがあるので、3つにカットしてもらいました。休日には売り切れる人気商品です。
母屋2階ではお茶とケーキ(要予約)が楽しめ、不定期でミニコンサートも開催されます。母屋隣の離れ「和心庵」は、日本庭園を眺めながらお食事ができる個室です(要予約)。工房棟では、陶芸教室やうどん打ち、そば打ち教室などを開催、時間が合えば、お店で提供するうどんやそばを打つ様子が見られます。
ここでは、一年を通じて様々な季節行事やイベントがあります。中庭では餅つきや豆まき、お月見コンサートをしたり、毎月フリーマーケットやアンティーク蚤の市を開催しています。3月の「桶川全国大陶器市」では焼き物の展示販売、5月の「花と緑のまつり」や11月の「桶川全国ふるさと祭り」ではステージイベントや体験教室があり、たくさんの人で賑わいます。美味しい地粉うどんを頂きに、また様々なイベントを楽しみに、ちょっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか?