京都・嵯峨野にある「常寂光寺(じょうじゃっこうじ)」は、小倉山の中腹にあって嵯峨野一帯が見渡せる。その常寂光土(じょうじゃっこうど。仏陀が住む、永遠で煩悩(ぼんのう)がなく、絶対の智恵(ちえ)の光が満ちているところ、の意味)のような風情から寺号が付けられたという。小倉山といえば藤原定家が選者の小倉百人一首であろう。事実、境内から細い山道を伝い歩いたほど近いところに百人一首が選定されたという「時雨亭(しぐれてい)」跡がある。礎石のようなモニュメントが残されているのみだ。安土桃山時代末期の慶長(けいちょう)元(1590)年、日禎(にっしん)という僧が隠遁(いんとん)の寺として創建した。
京都・嵯峨野「常寂光寺」参詣~その1
山門から境内へ

Shozo Fujiiによって
コミュニティライター

仁王門(におうもん)

仁王門。元は本圀寺(ほんごくじ)客殿(きゃくでん)の南門であったのを、元和2(1616)年にこの地に移築した

文政8(1825)年と昭和51(1976)年に解体修理を施している

仁王門に下げられたわらじ

紅葉を踏みとどまっているかえでの枝の向こうに仁王門が見える

境内斜面の中腹に立つ「歌仙祠」(かせんし)。藤原定家(ふじわらのていか)が祀られている

現在の「歌仙祠」は明治23(1890)年、藤原定家六百五十年祭の記念事業において改築されたものである

鐘楼は寛永18(1642)年に建立(こんりゅう)された

仁王門。仁王像は若狭小浜(わかさおばま)(福井県(ふくいけん))の長源寺(ちょうげんじ)から移された。運慶(うんけい)作と伝えられているが定かではない

多宝塔(たほうとう)。重要文化財。元和6(1620)に建立

常寂光寺、山門
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