京都の錦市場が本店の「京丹波」。
京都・丹波地方の特産品である丹波黒豆や筍など旬の農産物などを幅広く販売する人気店である。
だが、ここの一番の売れ筋商品は何と言っても「ポン栗」である。
京都丹波地方特産の丹波栗は大栗種で、一般の栗に比べてブドウ糖を多く含み、甘み旨味が高い。
品種としては丹波種の「銀寄」だが、お店の人の話によると、その銀寄の大粒のものをさらに品種改良してより大栗を安定収穫できるようにしているのだという。
栗ほんらいの旨味はもちろんなのだが、普通の焼き栗と違うのは圧力焙煎製法だ。
特殊な焙煎機で焼き上げるから香ばしさは秀逸である。
マイナス1度で冷蔵保存し、通年安定供給を可能にしている。この温度での貯蔵で発芽を防いでいる。
こうしてできた熱々の「京丹波 ポン栗」は錦市場の店頭で飛ぶように売れている。
確かに美味い。京都土産はいろいろあるが、自分への土産はこの「ポン栗」で十分である。
無添加の自然な味わいで、それがなんとも美味しい。
自分一人用なので、小\1000-で十分だ。
大粒の栗が15~20粒入る。
店頭の男性の売り子さん、ステンレスのスクーパーで一すくいし、さらに指で1個、お客が愛嬌するともう1個、サービスする。
中々のパフォーマーだ。
いそいそと京都ぶらぶらから帰宅し、冷酒のグラスを傾けながらポン栗を戴く。
京都のあちこちの記憶を辿りながら、電子レンジとオーブントースターで焼き直したポン栗は店頭の熱々ホクホク感を取り戻している。
京都歩きと京丹波のポン栗。どちらも味わい深さは甲乙付けがたい。